土屋 祐さん(つちや ひろし)

ドルフィントレーナーの仕事についてお聞かせください。


イルカのトレーニングというのは、飼育の一部と考えています。イルカを楽しませ、頭を使わせるためのもの。決してショーのためのトレーニングではないんです。ですから、ショーも飼育のひとつ。あくまでもイルカの運動時間をお客様に見てもらうというスタンスです。エプソン品川アクアスタジアムは、トレーニング、飼育の場と、お客様に見せる場所が一緒ということなんです。そういう考え方を基本に、「自分も楽しく動物も楽しく」ということを考えて毎日トレーニングしています。

これまででなにか困った経験はありますか?


ある日、イルカがどうしても動かなくなっちゃったことがありました。もちろん、指示も聞いてくれません。人にも寄ってこなくなっちゃったんです。なかでも一番困ったのは、食事を食べてくれなかったことですね。原因としては、指示がはっきりしなかったり、ご褒美のタイミングがおかしかったりということでした。飼育長のアドバイスを聞きながら、自分の一挙手一投足を見直しながら解決していきました。

ドルフィントレーナーの魅力とはどんな部分ですか?

イルカはすべて可愛いし、イルカに接していると人の心はすべてイルカに洗われてしまうような気がします。でも、それが魅力であるとともに、トレーナーの心が試されるということでもあるんです。こっちがイライラしていれば、イルカもイライラしてしまう。そういう部分も含めて、家族のような存在ですね。休みの日はイルカのことがとても気になりますよ。

今後の課題や目標をお聞かせください。


そうですね。もっともっと動物のことがわかる人間になりたいと思います。

動物たちと仕事がしたいと思っている後輩にメッセージをお願いします。


みんなまだ若いんだから、いろいろ考え込まず、やりたいことをやるべきだと思います。僕自身、それほど深く考えて今の仕事を選んだわけではないけれど、毎日とても楽しく仕事をさせてもらっています。若いうちは、職場に遊びに来るくらい気軽な感じでもいいんじゃないかな。僕が学んだTCAは、楽しいことだらけだった気がします。でも、そこで学んだすべてが、今活かされているとも実感しています。とにかく、自分自身の描いた夢に向かって、全力で突っ走ってください!


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